松浦 博樹
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まずは、松浦さんが入社された経緯から教えていただけますか?
実は三木社長とは前職が一緒だったんです。社長が先に会社を辞められた時、「次に何か始める時は、準備ができたらぜひ呼んでほしい」と約束していました。社長と一緒に仕事をすることが、ものすごく好きだったんですよ。
それから1年半後くらいに「徳島県阿南市で農業を始める」と聞いて、「ぜひ行きたい!」と。当時は行く事だけを考えて、仲間の槇山さん、荒巻さんを誘って3人で徳島へ乗り込みました。
未経験の農業からスタートし、後に就労継続支援も立ち上がり農福連携を一から学びました。その後、拠点第1号となるチーム情熱神戸(B型事業所)での責任者として現在に至ります。
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現場を支え続ける松浦さんのパワーの源は何でしょうか?
利用者さんとの出会いと、その関係性ですね。僕はもともと「おせっかい」な性格なんです。誰かの役に立っていることで自分自身が満足できる。変な言い方かもしれませんが、彼らの助けになれている実感が、僕にとって一番の原動力になっています。
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神戸拠点では、コープ自然派さんの業務委託(パック作業)をメインにされていますが、責任者として意識していることは?
業務面では、オーダーに対して数や産地の間違いがないよう納品すること。これはプロとして当然のルールです。利用者さんに対しては、挨拶や返事、手袋の着用といった衛生管理など、細かいルールを徹底しています。というのも、ここは一般企業(コープさん)の中にある現場なんです。
外部と遮断された施設ではなく、一般の方が働く「空気感」の中で過ごせることが最大の強みです。「ここでは大声を出してはいけない」「ここは人が通るから気をつけよう」といった身の振り方を、言葉で教わるのではなく、環境から自然に感じ取ることができる。これこそが、一般就労に向けた一番の訓練になると思っています。
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松浦さんもサビ管の資格を取得されましたが、利用者さんやご自身との向き合い方に変化はありましたか?
ありましたね。研修を受けてから、今まで以上に個々の特性をしっかり見たいと思うようになりました。以前は「何時までに作業を終わらせたい」という職員側の都合が先行しがちでしたが、今は「利用者さん自身がどうしたいのか」を聞くことを大切にしています。
周りからは「甘くなった」なんて言われますけど(笑)、見守る立場としては、それが正解だと思っています。
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利用者さんの変化に気づくために、具体的にされていることは?
必ず一人ひとりと直接コミュニケーションを取ります。挨拶のトーンがいつもと違うな、元気がないな……。一つのボックス内(冷蔵庫内)で全員が見渡せる環境なので、その日の「空気感」には常にアンテナを張っています。
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利用者さんにとって、チーム情熱神戸がどのような場であってほしいですか?
「仕事をしている」という意識をしっかり持ってほしいです。真面目に休まず来てくれる彼らに、自分が働いた対価(工賃)を、自分の好きなものや食べたいもののために使う喜びを知ってほしい。「自分たちは役に立っているんだ」という誇りを感じながら、実生活に基づいたリズムを整えていく。そんな自立の場でありたいと願っています。
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最後に、これから一緒に働く仲間や興味を持っている方へメッセージをお願いします。
うちの会社は、社長を筆頭に「得意なことを見てくれる」会社です。実は僕、体は大きいけど農業は苦手で、よく空を眺めてサボってたんですよ(笑)。でも社長はそれを見て「松浦はコミュニケーションが得意なんじゃないか」と、この福祉の役割を与えてくれました。
自分の強みを活かせる職場です。楽なことばかりじゃないけれど、誰かの役に立つことに充実感を得られる方なら、きっと他とは違う楽しさを感じられるはず。自由度が高くて個性が強い職場ですが(笑)、苦手なところはみんなで支え合えばいい。あなたの「得意」を活かしに、ぜひ来てください!