佐伯 美千代

福祉/サービス管理責任者(神戸)
  • 佐伯さんがチーム情熱に入社された経緯から教えてください。

    実は、本当に偶然だったんです。今年の5月で77歳になるんですが、チーム情熱神戸に入社する前は、福祉関係の仕事を30年以上やってきました。前職を辞めて少しゆっくりしていた時期、銀行の帰りにふと顔を上げたら、今の事務所の壁に「チーム情熱神戸の看板」が出ていて。「あ、新しい就労支援の会社ができてる」と思って、すぐに電話しました。
    でも電話する前にちゃんとネットでも調べましたよ(笑)。当時はまだ立ち上げ時期で、松浦さん(チーム情熱神戸責任者)が「サビ管を募集している」とおっしゃったので、そのまま面接を受けて、トントン拍子に決まりました。近所だったことも縁を感じましたね。

  • 立ち上げからの入社ということで当初、不安はありませんでしたか?

    全くなかったです。それまでに2箇所の事業所でサビ管を経験していましたから。特に以前の職場では、個別支援計画案の作成について徹底的に叩き込まれました。文章力を磨くために本もたくさん読みましたし、あの時の「鍛えられた経験」があったからこそ、ここでゼロからスタートすることに抵抗はありませんでした。2019年の5月・6月は準備期間で、7月からようやく利用者さんの受け入れが始まり、コープ自然派さんでの作業も動き出しました。そこからはもう、あっという間の毎日でしたね。

  • 本社は農業メインですが、神戸の拠点ではコープ自然派さんのパック作業等の業務がメインとなりますが、実際に働いてみていかがでしたか?

    初めて現場でピッキング作業を見たときは驚きました。「私たちが普段手に取る商品は、こうして丁寧に作られているんだ!」って。面白みは、季節によって扱う野菜が変わることですね。きゅうりや人参などの定番もあれば、冬から春はみかん、ビーツ、アスパラ……。5月末からは梅のシーズンが始まります。忙しい時期は大変ですが、工場の中にいても四季を感じられるのは、この仕事ならではの魅力です。

  • 利用者さんの支援において、大切にしている持論はありますか?

    私はいつも「最初の2年間は体で覚えてほしい」と伝えています。最初は面接とアセスメントから始まりますが、半年、1年と経つうちに、みんなスピードもスキルも格段に上がっていくんです。「今日はこれができた」という成長の過程を間近で見られるのが、サビ管としての何よりの幸せですね。

  • 時には本気でぶつかることもあるとお聞きしました。

    ええ、何度もぶつかったこともあります(笑)。本気だからこそ、障がいの特性を理解した上で、それでも社会に出るために伝えないといけないことがあります。本人が理解するまで時間はかかりますが、向き合い続けることが大切だと思っています。

  • 佐伯さんが利用者さんと接する上で、最も大切にしていることは何ですか?

    「挨拶」です。これに尽きます。
    障がいというハンディキャップがあっても、世間に出た時に周りから愛される人になってほしい。そのためには、自分から元気に挨拶ができることが一番の武器になります。だから私は、現場に入るときは誰よりも大きな声で「おはようございます!」と叫びます。みんなにとって、家族のような、安心できる存在でありたいんです。

  • 3月末で退職されますが、今後はどのようなことに挑戦したいですか?

    6月に台湾へ行きます! 孫が台北に留学して中国語を勉強しているので、会いに行こうと思って。そのためにパスポートも新しく取りました。数年前に膝を痛めた時期があって、「足が動けるうちに羽ばたかないと!」と奮発しました(笑)。5月で77歳になりますが、年齢なんて関係ありません。ワクワクしています。

    濱田:年齢など微塵も感じさせない佐伯さんが退職されるのは残念ですが、思う存分やりたいことをやってください!そして、台湾楽しんでくださいね!

  • 最後に、これから福祉の仕事に興味を持つ方へメッセージをお願いします。

    私が以前学んだ先生からいただいた言葉で、ずっと大切にしているものがあります。
    「福祉という言葉の語源は、神様がいらっしゃる場所」。
    利用者さんはみんな神様なんです。そう思うと、どんな時も敬意を持って向き合えます。
    私は50年前、「女性が働くこと」がまだ珍しかった時代から、正規雇用にこだわってキャリアを積んできました。50歳を過ぎてから大学へ行き、学び直したこともあります。前だけを向いて歩き続ければ、道は拓けます。チーム情熱という場所が、若い世代からシニア世代まで全ての皆さんにとってもそんな成長の場になれば嬉しいですね。